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 活動計画


平成22年度

4つの中核オペレーションについて、以下の計画を進行中です。

フィールドプロジェクト支援: 
本センター研究員によりすでに進行中のフィールドプロジェクトを支援する。イランにおいては南イランでの現生人類拡散の研究を目的としたプロジェクトを実施。トルコにおいては新石器時代の社会システムの崩壊と再編を解明するプロジェクトを7月~8月に実施。シリアにおいては都市形成の解明を目指すプロジェクトを7月~8月に、紀元前2千年紀の楔形粘土板の解読プロジェクトを8~9月に実施する。

遺跡・歴史資料救済事業: 
文化財救済に関する現地政府のニーズを探るとともに、各国の文化財行政担当者と協議を進める。現在、シリアにおいては、西アジアに特有な未焼成の土製文化遺産に関する保存上の問題点について検討する一環として、テル・タバン遺跡出土の粘土板文書の保存修復に関する助言を行っている。また、トルコのカッパドキア遺跡の岩窟教会構造や壁画に関する保存修復事業も予定している。あわせて西アジア出土の考古遺物や歴史資料に関する自然科学的な分析についても行っている。

西アジア文明研究会の開催: 
アッシリア文献学の国際コロキアムを10月9-10日につくば国際会議場にて開催、西アジア新石器時代研究の国際シンポジウムを12月16日、18日に筑波大学および古代オリエント博物館にて開催する。また、学内にて第1回定例研究会を11月に、第2回を平成23年1月に、第3回を2月に開催し、考古学・歴史学などの人文科学の成果と環境科学や分析化学など自然科学の成果の融合を図るとともに、各フィールドプロジェクトの調査成果に関する情報を蓄積する。

教育プログラムの実施: 
各フィールドプロジェクトに合わせて、大学院生をシリア、トルコでの考古学調査に派遣し、研究のノウハウを伝授する。また、教育プログラムとして、大学院生・学生を対象とした講演会を開催するとともに、学会・研究会へ大学院生・学生を参加させ、研究発表のスキルなどを身につけさせる。


平成23年度


基本的に前年度と同様のオペレーションを行い、西アジア文明学の構築に向け前進する。

フィールドプロジェクトの支援: 
夏季休業中を中心として、イラン、トルコ、シリアで実施する各プロジェクトを支援する。

遺跡・歴史資料救済事業: 
前年度にリサーチしたニーズに基づき、新たな文化財救済事業を開始する。現在のところ候補になりうるのは、イラン、アフガニスターン、トルコ、レバノンなどでの事業。

西アジア文明研究会の開催: 
10月に第4回、翌年3月に第5回の定例研究会を開催する。環境科学や分析化学などの専門家と連携し、また研究会に合わせ海外から研究者を招聘する。 

教育プログラムの実施: 
フィールド教育プログラム、センター教育プログラムを実施する。


平成24年度


年度末までに、3年間の研究・業務成果をまとめ上げ、戦略イニシアティブへの移行、西アジア文明研究センターの設立を目指す。

フィールドプロジェクトの支援: 
継続性を重要し、前年までと同様に夏季休業中を中心として、イラン、トルコ、シリアで実施する各プロジェクトを支援する。

遺跡・歴史資料救済事業: 
本事業を戦略イニシアティブ開始時の西アジア文明研究センター主催オペレーションの重要な柱とすべく、平成23年度に開始する文化財救済事業を拡大、充実させる。

西アジア文明研究会の開催: 
10月に第6回、1月に第7回研究会を開催する。第6回は拡大研究会とし、フィールドプロジェクトの総合と共に、国内外から関連分野の研究者を招聘して西アジア文明学をテーマとしたシンポジウム形式の拡大研究会とする。第7回研究会は本学教員のみで開催し、プレ戦略イニシアティブの総括を行う。

教育プログラムの実施: 
フィールド教育プログラム、センター教育プログラムについては、例年通り実施する。

 

西アジア文明研究会の成果を中心に、準備室により、3年間の活動成果をまとめたプレ戦略イニシアティブ報告書を出版する。この中で、研究・業務成果だけでなく、筑波大学西アジア文明研究センター設立の目的や組織の在り方、目指す方向について明確な提言をまとめる。

 

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