研究成果

フィールドワーク


地域
イラク・クルディスタン自治区スレイマニ県
時代
新アッシリア時代(鉄器時代)

A02-計画研究02班が主導して、イラク・クルディスタン自治区の新アッシリア時代遺跡、ヤシン・テペにおいて発掘調査を実施しています。新アッシリアは紀元前10-7世紀に存続した史上初の世界帝国であり、当地域最大級の規模を誇るこの遺跡はその主要都市の一つと考えられています。発掘調査ではReception Roomの形態を持つ大型建物や多数の青銅製品が副葬された墓などが見つかっています。 また、B01-計画研究04班により、蛍光X線分析装置を用いた銀製品の分析がおこなわれ、銀産地の同定が試みられています。

地域
トルコ共和国バトマン県
時代
新石器時代(c.9600-9000 cal. BC)

A01-計画研究01班が、ティグリス川上流に位置するハッサンケイフ・ホユック遺跡で先史時代集落の発掘調査を実施しています。この遺跡は今から1万2000年近く前に、人類が初めて定住集落を作り、ムラの生活が発達した時期に居住されました。遺跡から出土する動植物遺存体の研究からは植物栽培、動物飼養の痕跡は見つかっておらず、狩猟採集民による大規模な定住集落であったことがわかっています。都市化へ向かう社会の原点として、都市の出現へと繋がる社会変化の様相が研究されています。

 

地域
イラク・クルディスタン自治区スレイマニ県

A01-計画研究01およびB01-計画研究04の共同により、イラク・クルディスタン自治区における先史時代遺跡の踏査を実施しています。肥沃な三日月地帯東部における新石器化の過程をあきらかにすることを目標に、イラク・クルディスタン地域、スレイマニ県の複数の先史時代遺跡を踏査し、遺跡周辺の地形・地質調査およびドローンを用いた地形図の作成などをおこなっています。

Copyright © 2018 The Essence of Urban Civilization: An Interdisciplinary Study of the Origin and Transformation of Ancient West Asian Cities.